『1歳児の断乳の記録 その1』から続きます。
1.断乳 2日目
苦しんだとはいえ、1日目をなんとか終わらせたことに少しだけ自信を感じての2日目。
朝に少しだけ妻と合わせた際には、まだまだ見た瞬間に『おっぱいの人見つけた!』と言う感じでした。
すぐに抱っこから胸に手を入れようとするので、そのまま引き剥がしです。
というよりも、妻も胸が張り、乳腺炎になりそうとのことでかなりきつい様子。
その後は予定通り保育園に連れて行き、夜に備えて日中は睡眠をとる予定だったのですが、実はこの日から妻が仕事復帰。
久しぶりに一人きりで過ごせる日中にテンションが上がってしまい、7時間くらいぶっ続けでウイイレ(プレステのサッカーゲーム)をしてました。。。
16時半に娘を迎えに行く時の目の疲れっぷりと言ったら。
朝よりも遥かに疲れた状態からの、子供時間の開始でした。
とりあえず、帰宅してテレビ、お風呂(ぐずぐず)、晩御飯、絵本と順調に進み、少し時間をおいてから寝かし付け散歩に行く予定が7時過ぎには早々に散歩に行きました。
昨日が驚きのスピードで散歩中に寝たので、今日もさっさと連れ出して早々に寝ないかな?という目論見だったのですが、意外にしぶとく30分ほどかかってしまいました。
8時に家に戻ると帰ってきていた妻は乳腺炎気味のグロッキー状態でそのまま別室で寝るとのこと。
今日も娘と妻の接触はさせずに進める方向です。
娘を寝室で寝かせつつ、いつもの流れであれば12時には起きるだろうからそれまで一緒に仮眠を取ろうと思いながら、「いや待てよ、妻も別部屋にいるし今ならウイイレ出来るんじゃ?」と思いついてしまい、気が付けば11時過ぎでした。
明日の保育園の準備はしていないし、体は更に疲れているし、というか尋常じゃなく眠かったです。
よろよろしながら子供の寝ている部屋に行き、その隣で横になり、そこまでしか記憶がないまま眠りに落ちてしまいました。
そして次に気が付いたのは、うっすらと外が明るくなった5時。
顔に不快感を感じて目を覚ますと、子供が隣に座って自分の顔で遊んでました。
もしや、子供の夜泣きに気付かずに寝続けたか?自分が起きないので妻が対処してくれたか?いや、本当にこの子、この時間まで寝続けたのか?
かなり混乱しました。
とりあえず娘が寝ころんだタイミングでトントンするとそのまま寝付いてくれて、自分もそのまま2度寝。
そして全く同じことを6時にも繰り返し、7時に起床。
娘を保育園に送って行った後に、ラインで仕事に復帰した妻に昨夜のことを聞いてみましたが、妻も娘が起きた気配は感じなかったとのこと。
多分、本当に朝まで眠り込んでいたんだと思います。
おっぱいを止めると睡眠が深くなるとは聞いていましたが、これは予想以上でした。
少なくとも妻も子供が生まれて以降、3,4時間毎のグズリ、授乳を繰り返していただけに、ここまで長く眠れたのは初めてだっただろうと思います。
妻にも自分にもかなりうれしい出来事!でした。
2.断乳 3日目
この日も朝に少しだけ妻と娘は接触しました。
けれど、やっぱりすぐにおっぱいに手が伸びて行きます。
とりあえずは3日でおっぱいのことを忘れるんじゃないか?と思いながら進めていましたが、うちの子は無理そうとかなり絶望的な気持ちになりました。
そもそも、1日で忘れる子もいれば、3日、1週間、10日、1ヶ月とかなり個人差はあるとは聞いていましたが、かなり先が思いやられる。。。
8時半に園に連れて行き、その間は育児の疲れを癒すという名目のウイイレで着々と疲労蓄積。
16時半にお迎え。
テレビ、お風呂(またぐずぐず)と済ませた所で胸の張りで病院に行っていた妻が帰ってきました。
乳腺炎までには至っていないが、とりあえずは我慢が基本方針とのこと。
昨日よりは体調は良さそうでしたが、まだまだきつそう。
ご飯は久しぶりに家族3人で食べました。
妻との接触不可を進めていましたが、進捗は芳しくないとはいえ、いつまでもこの状態を進めるわけにもいかないので、少しずつ日常に戻していく方針で。
娘も御飯中におっぱいを欲しがるそぶりは見せないのですが、妻が抱っこをするとすかさずおっぱいに手が伸びていきます。
今日も妻は別部屋で寝てもらうしかないな。と腹を括る一方で、1日目のようなギャン泣きが来るのか?2日目のような朝までぐっすりが来るのか?不安でならない。
もしギャン泣きが来るなら、自分は明日以降は持たんぞ!と、泣きを入れる気全開。
妻には別室に行ってもらい、20時過ぎにいつも通り抱っこ紐で散歩に出かけました。
順調に15分程度で寝落ち。
そのまま布団に下ろし、良い感じで熟睡している様子。
いつ訪れるか判らないギャン泣きに備えて、さぁ、ゆっくり寝よう。という真っ当な考えを押し退け、さぁ、ウイイレ!
気が付けば12時過ぎ、娘が起きるとすればそろそろかな?と思いながら、一向にゲームを止めるつもりはないぞ。と気合を入れなおした頃、寝室から全開の鳴き声。
「ちょっと待って!今オンライン中!!」と、娘に言っても判る筈がない。
とりあえず5分程度は、自己解決で寝てくれないか?と放置してみましたが、このテンションで泣いているのに寝落ちなんてしてくれるわけがないです。
そうこうしている内にオンライン対戦も終わったので何食わぬ顔で寝室に入りました。
少しもわっと熱のこもった部屋で、娘は布団にあらん限りの恨みをぶつけるかのようにうっぷして泣き続けていました。
そろそろと隣に座り背中をトントンしてみるが払い除け。
「お前はこんな大事な時にゲームなんかしてバカじゃないのか?」と言われたような気がしました。
「そんなことはないぞ。お父さんはお前が大好きだし、だけどお父さんにもゲームをする権利くらいあるぞ。」と諭してみましたが聞いてくれないようでした。
ついでに頭を撫でようとするが更に大きい声で大泣きされて拒絶がすごい。
何もやれることがないのを理解し、1日目と同じく娘が泣き疲れるまで待つかな?2時間くらいかな?と諦めながら、電気をつけてみたり、テレビを付けたり、水を上げたり、バナナを上げたりと試してみましたが、何かする度に鳴き声が大きくなる気が。
『こんな3時間くらい寝た後に散歩に連れ出しても寝ないんだけどな。』と思いながら、抱っこ紐を持ってきて、「散歩行く?」と言ったらぴたりと泣き止む。
『散歩好きなんだよな。この子。』と思いながら、とりあえず泣き止んでくれるなら連れていくしかないです。
隙を見てベランダで煙草を2口だけ吸い、うがいして、寝室に戻ると、機嫌よくニッコニコで待っていてくれました。
手早く抱っこ紐を装着し、娘を乗せると更に大喜び!。
『可愛いけど寝る気ないよね。。。』と突っ込みたくなりましたが、こちらも嬉しいふりをしながら散歩に出発。
どうせ寝ないんだから、無理して寝かせずに気楽に散歩しようと思い、夜風に当たりながらゆっくりと歩き続けました。
お互いにしゃべることもなく、黙々とゆっくりと気の向くままに歩く。寝かせることに執着せずにただダラダラと娘を抱っこ紐で散歩させるのは純粋に幸せな気分です。ただ疲れてはいるけどね。半分くらいはウイイレでね。
30分経っても寝る気配なし、1時間経ってもあくび一つなし、1時間半が過ぎて気が付いたら寝ていました。
丁度家から15分程度の場所だったので、2時前後に家に戻り、寝室に寝かせました。
『頼むよ。朝まで寝てくれよ。』と祈りながら、流石にウイイレはしないです。
横でぐっすりと朝まで寝てくれました。
3.断乳 4日目
朝に妻と会わせましたが、相変わらずおっぱいに手が伸びました。
ダメだ。3日断乳じゃダメだった。
今日もギャン泣きがあるかもしれないと思うと絶望感を感じながらの4日目開始。
ここまで体と気持ちを酷使(半分くらいウイイレ)してきたんだからもう無理。と根を上げたくなりましたが、この先、どんな奇跡があるか判らない。もう少しギリギリまで根を上げるのは待とう。と我慢。
ただ、そんなことより妻は胸のハリで仕事を休むとのこと。
妻を気遣い休みを進める一方で、えっ、今日はウイイレ出来ない!と内心思いますが、勿論、表情にも出しません。
昼間、妻と3日間を振り返ってみました。
・想像以上にきついね。でもここでおっぱいをあげてもう一回これを繰り返すのはしんど過ぎるね。
・寝てくれる時は今までにない深さで寝てくれるね。これまでの3,4時間毎の泣きがなくなるのは嬉しい。
・3日を考えていただけど、ダメだったね。いつまで続くんだろう?ただ、このまま娘が諦めるまで同じことを続けるのはこちらが持たないね。
・こうなったら今更だけど、おっぱいに絆創膏を貼って、「おっぱいが無くなった!」って説得しようか?
等々。
結果、今のままでは変化があるとは思えなかったので、絆創膏を貼って娘に見せてみる事にしました。
上手く行くようならそのまま3人でお休み出来ると良いのですが。
16時頃、保育園の迎えに行く前に、妻が「こんなもの作ってみたんだけど。」と、右胸用にアンパンマン、左胸用にくまモンが手書きされた絆創膏を持ってきました。
見た瞬間に「雑っ!」と叫びそうになりましたが、写真を撮っていないのが残念なくらい。
絆創膏なので凸凹しているのはしょうがないとは言え、サタンっぽいキャラ2体に笑いを必死でこらえつつ、「行ってきます!」と逃げるように家を出ました。
それにしても妻はこんなに画伯だったかな。。。
娘帰宅、久しぶりに妻がずっといる日常にご機嫌。
僕がお風呂に入れて、3人で夕食。
ここまでおっぱいには手は伸びていなかったですが、食後、妻が抱っこをした時に遂に手が伸びました。
逆らわずおっぱいを出す妻、そしてある筈の場所に不気味なアンパンマンモドキとくまモンモドキがいることに理解不能になっている娘。
キョトンとして固まっていました。
そして妻から「おっぱいは一杯飲んで貰って、ありがとうってアンパンマンとくまモンになっちゃったんだよ。」と理屈に合わないことを言われ、それでも徐々におっぱいを飲ませて貰えないことに気付いた娘。
号泣でした。
そもそもおっぱいが無くなっていることが悲しいのか、おっぱいのある場所にサタン的なアンパンマンとくまモンがいることが怖いのか?判りませんが、とにかく号泣。
おっぱい見て号泣、目を逸らして泣き止み、また見て号泣。
10分程続けたころ、段々と僕も面白くなってきて、指さして笑ったら娘に凄い大泣きされて、こういう所を父親として直さないとな。と、反省です。
それでも暫くすると、娘も理解したのか、泣き止みおっぱいから離れました。
その後、3人で寝室に移ってからも、娘は思い出したようにおっぱいを求めるものの、改めてサタン2体を見ると納得して諦めるという事を繰り返し、そのまま寝付いて朝までぐっすりでした。
4.断乳 5日目以降
生活は通常に戻しました。
妻も念の為、サタンの予備を作成(日を追う毎に毒々しさを増していく不思議。)して付けておき、娘も事ある毎におっぱいを見る。諦めるを繰り返していましたが、7日目以降はそれもなくなりました。
今現在で振り返ってみても、最後におっぱいを見て以降はおっぱいは過去の物として、完全に断乳出来ています。
5.まとめ
長い話になってしまいましたが、ウイイレはともかく、断乳中の肉体的、精神的な疲労は日を追う毎に絶望に近付いていき、更に先が見えない不安で破滅へのカウントダウンを数えているような気分でした。
きつかった!本当に!!
冒頭の繰り返しになりますが、母親一人でこれをやりきってしまう人がいることが信じられないくらいです。
勿論、子供さんの性格にもよるんでしょうけれど、本当に凄いな。と思います。
断乳後の娘の変化ですが、
・睡眠が深くなり朝までぐっすり寝てくれるようになった。
・食事の量が増え、満腹になるまでお替りして食べるようになった。
・保育園で泣くことが減り、お昼寝もしっかりと出来るようになった。(保育士の先生談)
ということで、やっぱりいいこと尽くめでした。
次に、父親の方の断乳時の心得として、断乳、卒乳というのは奥さんにとって大きなイベントですが、父親にとっても大変な数日が始まることを理解し奥さんへのサポートが必要となるイベントです。
父親として意識するポイントは、
・奥さんの精神的な負担
・数日の間、子供の様子が変わり、特に大泣きが続くことへの理解
・奥さんの体力的な疲労。特に乳腺炎などでの熱発、グロッキー状態もある
という部分かと思います。
もしかしたら奥さんは数日間動けなくなるかもしれない。という最悪の状態も想定して、是非、夫婦揃って取り組んでみることをお勧めします。
最後に、改めて感じる事ですが、やっぱり急に始めるのは良くないです。
一般的な手順の通り、子供におっぱいとバイバイすることを絵本等できちんと読み聞かせて、最後のおっぱいの時にきちんと最後と理解させて、それ以降は絆創膏等で。というのがスムーズなやり方かと思います。
我が家の事を思い返すと、ちょっと計画性がなかったな。と反省しきりです。
ただ、無計画にやってしまうとここまできつくなるので計画的にやった方が良いですよ。的な事は伝えられるのかな?と、そこだけでも読んで頂いた方に伝わると嬉しいです。
断乳と卒乳の違いや進め方など、関連本を纏めてみようと思ったのですが、専用となると中古本が中心のようです。
なかなかこのテーマだけで1冊というのは難しいのかもしれません。
参考までにどうぞ。
専用本ではありませんが、断乳、卒乳に触れた授乳本としては、以下のような物がお勧めになるかと思います。
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