映画感想『イレイザーヘッド』

巨匠を観る』企画、10作目(全27作)の映画です。

1.映画情報

作品名:イレイザーヘッド(Eraserhead)
ジャンル:ホラー カルト
鑑賞履歴:2021/8/17(U-Next)
公式サイト:
wikipedia:wiki
監督:デヴィッド・リンチ
制作年:1977年
制作国:アメリカ
上映時間:89分
配給:東映洋画
メインキャスト:ジャック・ナンス
スタッフ:製作・脚本・編集・音楽・美術・特殊効果(デヴィッド・リンチ)
原作:
受賞歴:
予告動画:

映画「イレイザーヘッド」日本版劇場予告

2.あらすじ

印刷工として働くヘンリー。
恋人から自宅に呼ばれ、家族と一緒に食事をしますが、動き出す肉、恋人の突然の発作、母親の奇行等、異常な食事会。
母親からは恋人に未熟児が生まれた事を告げられ、肉体関係があるのであれば結婚して子供を育てるように言われるが。。。

3.感想

※※※ 以下、ネタバレありです! ※※※

カルト映画になるんでしょうね。
それ以外に表現しようがないような。。。
心理的に恐怖や不安を煽るシーンが多いのでホラー寄りの映画になるんだと思います。
ストーリーはあるようなないような。
どうせ予想した所で外れてるんでしょ?と思ったので、途中から意味を追う事は止めました。
映像の仕掛けにひたすら驚き、
何らかの意図を持っているであろうインパクトのある描写やノイズ音に不安に駆られ、
次に何が出てくるのかヘンリーの表情の変化に緊張し、
思いっきり気持ち悪い映像に恐怖を感じ、
唐突過ぎる展開とテンションにちょっと笑い。
そんな感じで観た映画でした。

これで90分持たせてしまうんだから、普通に凄いよな。と思いながら。
退屈ではなかったですね。
むしろ緊張感の張り詰めた時間だったように思います。

表現によっては頭のおかしい映画になるのですが、デヴィッド・リンチが変人のままにこの映画を作ったのか?というとそんな気はしないです。
後々に作る映画の評価もあるから感じるのかもしれませんが、笑わせよう、怖がらせよう、びっくりさせようという意志の元にバランスの取れたギリギリの映画を作ったような。
むしろ常識を持っているからこそ、ホラーにも、スプラッタにも、空想にも極端に寄りすぎず、一応は多くの人に届く映画に仕上げられたような。

それにしても、恐怖シーンの盛り合わせのように、映画の中で人を怖がらせる表現ってこんなに多いんだな。と感心して観ていました。
怖い、不気味、不安、目を覆う。
映像や間や台詞や音や、そして表情の変化や、品評会のように羅列され、圧倒された時間でした。

一応、ストーリーも視聴後に軽く確認しました。
21歳で恋人が妊娠し、結婚、子育てをしたリンチの実体験に基づく空想なんだとか。
そう言われると、ひたすら判る。と感じました。
まだ父親になりたくないのになってしまい、おまけに意思があるのかないのか判らない赤ん坊に日常を奪われ、妻もストレスが溜まっていく恐怖。
そしてアメリカ人でもこうなのか?と思いながら、父親一人に育児を任された時の絶望感。
ラストまで行ってしまうと、リンチそれはダメだろ!と思いますが、こんな子育てのイライラや恐怖や先の見えない感、そして男親の無力感をテーマにしてしまう辺りに、やっぱりリンチの常識を意外にまともだと感じたりもします。

4.評価

個人的な好き度合い:★☆☆ (1/3)
※ ★☆☆~★★★が凄く面白いで、普通に面白い以下は全て☆☆☆です。

現実感のない世界で、ひたすら気持ち悪さ、不気味さ、怖さ、そして異常な笑いを感じるカルト映画です。
ストーリーの理解は難しい映画ですが、最後まで映像に引き付ける力を持った作品です。

それにしても、映画の中で人を怖がらせる表現ってこんなに多いんだな。と感心しました。

世間の評価は以下のような感じです。

Filmarks3.6
映画.com3.3
amazon4.8

面白いという方の意見:

・ストーリーは難解だが、先を観たい興味の方が強い。
・何度も観てしまう中毒性のある映画。
・あらゆるカルト映画の原点かつ頂点。
・実験的で意味不明なのに最後まで引き付けられる映画。
・カラーだったら観れていなかったと思う。
・無名時代に5年かけてこの作品を作った熱意が凄い。
・どう撮影したのか不思議な物も多い。
・音響が引き付ける効果は大きく、不安を煽られる。

面白くないという方の意見:

・全く持って意味不明。
・気持ち悪い。

世間の評価を見ての印象:

なかなかこの手の意味不明系の映画は付いて行けないこともあるので、リンチは自分にとっては相性の良い側の監督さんなんだな。と思いながら。
その後の作品も観て楽しんではいるのですが、ちょっと内心は安堵している所です。

とは言え、自分にとって最高と感じる程ではないので感動も控え目ですが、この映画に入れ込んでしまった方は手放しで喜んでいるようです。
まぁ、現代の鬼才と言っても良いくらいの監督さん。
そのデビューにして、この方らしい飛び抜けた映画を作ったという意味ではこのくらい言われても良い価値なんだろうと思いながら。

amazon prime videoで観る。

5.お勧めしたい人

こんな方にはお勧めの映画かも知れません。

・人の狂気が感じられる映画を観たい人。
・子育ての苦労を感じたい人。
・映像美を感じられる映画。
・映像がスタイリッシュな映画。
・芸術寄りの映画。
・難解で理解するのに体力がいる映画。
・シュールな笑いが好きな人。
・ラストが衝撃的な映画。
・世界観が独特な映画。

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