1.映画情報
作品名:勝手にふるえてろ
ジャンル:恋愛 コメディ
鑑賞履歴:2021/6/30(U-Next)
公式サイト:DVD公式
wikipedia:wiki
監督:大九明子
制作年:2017年
制作国:日本
上映時間:117分
配給:ファントム・フィルム
メインキャスト:松岡茉優 北村匠海 渡辺大知 石橋杏奈
スタッフ:脚本(大九明子)
原作:『勝手にふるえてろ』綿矢りさ
受賞歴:第42回 日本アカデミー賞 優秀主演女優賞「松岡茉優」
予告動画:
2.感想
※※※ 以下、ネタバレありです! ※※※
松岡茉優さん見たさに観た映画です。
彼女の演技を観たのは1カ月程前に『万引き家族』でひりひりと精神が切れる直前の危うい姿を観たのと、その前はNHKの『あまちゃん』『真田丸』。
かなり遡ります。
『桐島部活やめるってよ』にも出ていたらしいのですが、彼女の役は全く記憶に残っていないのでそれはなしとして。
『万引き家族』の演技は本当にすごいと思いましたし、映画を観ていなかった間も彼女の演技が凄いという評判はなんとなく知っていて、折角だから主役でやっているものを観ようと思って観たのが本作です。
全編、暑っ苦しい程に彼女を接写する映像が続きますが、??、もっと美人だったよな、この子?と思いながら。
役どころなんでしょうね。
なにしろ彼女はオタク喪女。
学生時代は自作漫画を愛し、片思いのイチを視界の端っこで視野見する日々、その後は化石にはまり、街行く人々との妄想の日々。
社会人になり身なりは気を使っているものの、どこかしらあか抜けなさというのが良い雰囲気で彼女を喪女に貶めていました。
寧ろそんな彼女の美人過ぎない接写がかなり魅力的です。堪らんです。
基本、典型的なオタク系なのでのめり込みやすくテンションは高め。
このキャラと、溢れる妄想と、登場する男イチと二の二人に振り回される姿。
話としては若干ドン引きで見ているにも関わらず、最後まで観切ってしまいました。
この辺りのストーリー関係なく見せ切ってしまうのが彼女の魅力なんでしょうね。
ラストの付箋の、なんだこれ?感はともかく、「勝手にふるえてろ」というセリフはなかなか嵌ってます。
間違っているかもしれませんが、自分自身に対して、うじうじするな!という奮い立たせみたいな言葉ですよね?多分。
彼女のいきなり感情が振り切れる演技を観続けただけに、この言葉からの吹っ切れた畳みかけは妙にかっこよく感じてしまいました。
とは言え、こんな大事なシーンを家着のスウェットで撮ってしまうのは少し勿体ない、というか僕の中の松岡茉優的に勿体ないとは思いますが、でも話としてすっきりと落ちてくれるラストだったように思います。
一応、楽しんで最後まで観てはいるのですが、個人的に結構べったりの恋愛映画に付いて行きにくい所があって、これは自分の年齢のせいなのか?それとも作品自体がそこまでグッとくるほどの物でもないのか?ちょっと悩みました。
例えば自分が過去に観た映画で、10代後半から20代前半、オタクあり、恋愛あり、笑いありという条件で映画を思い浮かべた時に、『下妻物語』や『桐島部活やめるってよ』が思いついたんですが、この辺りの映画も観直してしまうと世代差を感じるのか?感じないのであればこの作品だけの問題かな?と、改めて2作を観て確認したい気持ちになりました。
原作は綿谷りささんで、残念ながらこの方の小説は読んでいないので雰囲気が上手く掴めないのですが、映画のテンションやら笑いがどこまで原作に沿っているのか?が判らず、折角なので原作読んでから観ればよかったと思いながら。
ニを演じた方はどこかで観たことあるな?と思っていましたが、エンドロールで黒猫チェルシーが流れて、やっとボーカルの子と気付きました。
そう言えば『色即ぜねれいしょん』にも出ていましたし、結構、役者として活躍しているみたいですね。
男前という役どころではなく、無神経で見栄っ張りで抜けていて熱くてと、癖のある役どころでしたが、なかなかはまり役だったように思いました。
3.評価
個人的な好き度合い:☆☆☆ (0/3) ★☆☆~★★★が凄く面白いで、普通に面白い以下は全て☆☆☆です。
普通に面白かったです。
世間の評価は以下のような感じです。
面白いという方の意見:
・松岡茉優の演技が素晴らしい。
・テンポよく笑いもありすんなりと観れる。
・脇を固める役者の存在感が良い。
・リアルSNS(SNSでつぶやくことを現実に口にしたら)のような作品。
面白くないという方の意見:
・松岡茉優が役にしては美人過ぎる。
・展開がベタすぎる。
・ラストが安っぽい。
世間の評価を見ての印象:
松岡茉優見たさという方はかなり多かったようで、演技は勿論、ビジュアル的にもかなり高評価でした。
未来の大女優みたいな扱いまでされていましたが、そこまでなるか?はともかく、魅力的な演技だったと思います。
バラエティ等で観るとかなり個性的な方なので、ギャップがあるのもいいんでしょうね。
暗い役からハイテンションまでこなせる振れ幅があるというか。
ストーリーの筋は思いっきり恋愛映画なんですが、それを軽くする要素として、オタクや喪女や笑いやミュージカルやら、色々と放り込んだ感はありますが、結果、しっくり来たのか?という部分は賛否別れたように思います。
僕は苦手な方かな。結構笑ったんですけれど、この手の物はどうしても別作品と比べてしまって優劣を感じてしまうような。
とは言え、十分に面白かったんですけどね。
amazon prime videoで観る。
4.お勧めしたい人
こんな方にはお勧めの映画かも知れません。
・役者の演技力を感じたい人。
・とにかく笑いたい人。
・盲目的に恋愛に突っ走ってしまう女性を見て愛着を感じてしまう方。
・もてたい男を微笑ましく見てしまう人
・オタクキャラが好きな人。
amazonでBlu-ray・DVDを購入する。
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